ガーデンキュレーター協会について
ガーデンキュレーター協会は、質の高い緑を未来につなぐことに情熱を注ぐ、熱い想いを持った有意な人材が集う集団です。植物に対する深い造詣と豊富な造園経験をもったガーデンキュレーターを育成し、ガーデンキューレーターの社会的地位を確立することを目指しています。
株式会社Q-GARDEN代表取締役の小島理恵を発起人、株式会社愛植物設計事務所の創業者で、現在、代表取締役会長の山本紀久を塾長としてネットワークを広げ、現在(2025年)事業協同組合として法人化する準備を進めています。
山本塾長は、東京農業大学の造園学科を卒業後に造園業界に入って60年以上になります。日本列島改造という時代のうねり、バブル経済の影響を受けて、公共の工事など大規模な工事での、ぞんざいな植物の扱われ方に疑問を感じ、『植物と人との好ましい関係を模索し、提案する』を基本理念として1972年に、愛植物設計事務所を創業しました。
「そもそも、造園に必要な知識の範囲は、非常に広いのです。そして、ただ知っているだけではなく、それらの知識を現場に応じて繋ぎ合わせて一つの風景をつくりあげる技術がいる。しかも、現場では、自分の考えを、施主をはじめ、施工者や生産者にわかりやすく伝えるコミュニケーション能力も必須となります。
常に変化している「いきもの」を扱うので、ひとつ一つの現場ごとに、最適な解を見出していく観察力や忍耐力も求められる。かといって敷居が高いわけではなく、一般の人が誰でも関われる楽しさや魅力がある。
造園という分野は全体像や専門性が見えにくいのです。しかし、だからこそ、一人で全てできる人は少ない。分からないこと、できないことは、聞きあえる関係性があり、真摯に学び続ける姿勢を持つ人が集まれば、個人に閉じていた知識を生かし合うことができます。そこにガーデンキュレーター協会のネットワークの存在意義があります。」
そう述べる山本塾長は、現在、一般的に行われているような、年間スケジュールで決まっている定例的な作業だけでなく、植物や景観の状態に応じた「順応型の管理を行えるように調整できる人=ガーデンキュレーター」の育成に意欲を見せます。
協会では、「キュレーターの心得」をこのように考えています。
- 周辺の環境を俯瞰し、植物遷移や土壌に関する深い知識に基づいて植物を整えられるオーガニックガーデニングのノウハウに通じ、ガーデナーの職能を引き出せること。
- 博物館のキュレーター(日本では「学芸員」と呼ばれる)のように、コミュニケーションや調整能力を存分に発揮し、他分野との連携にトライして、「ガーデン」という空間に、施主の期待を上回る価値を付加できること。
- 植物の尊厳が尊重され、丁寧に取り扱われ、健やかに生育できる環境を提供すること。
また、事業として次のような取り組みを推進します。
- 養成と認定
ガーデンキュレーターとして活躍するための技能を学べる講座や研修会を定期的に開催しています。初心者から経験者まで、さまざまなレベルに応じたカリキュラムをご用意しています。 - 情報発信と認知向上
市民や事業者の方にガーデンキュレーターの重要性を知っていただくため、活動事例を発信していきます。 - 料金体系の構築と提示
専門性に見合った適正な料金体系を整備し、社会的認知を高めていくための取り組みを行います。 - 研鑽の機械の提供
専門性を保持し、さらに高めるための研修会や事例研究を随時実施していきます。
当協会では、ガーデンキュレーターの派遣等を通じて各方面からのご要望に対応していきます。まずは、以下のフォームからお問い合わせください。